あるがままに。

二重生活

お見通し

全部お見通しだったね。

あたしはあたし、堂々と生きればいい。

逃げ隠れしたって無駄だ。

この身体で何処かへ行けるはずがない。

手帳の写真一枚で、母が高速乗って、

朝早くから飛んでくる。

暗闇に連れ込んだのは自分自身。

だから、暗闇から抜け出すのも自分自身。

もう冬じゃないんだから、寒さで脚がやられることもない、普通に歩ける。

私、普通になりたい。